すべては東北の中小企業のために。
東北には素晴らしい風土と文化、ものづくりがあります。2005年、東京から宮城県に帰郷した際感じたのは、都市とのあらゆる温度差。そして圧倒的な情報の少なさでした。
大都会でカメラマンとして生きてきた10年余りの日々と、変わることなく緩やかに進んできた故郷のギャップは困惑するほど凄まじいものでした。
それでも圧倒的に故郷が素晴らしく感じてやまなかったのは、やはり風土と文化とものづくりの精神。
2005年、カメラマンとしてのクリエイティビリティを活用し、家業である水産業を盛り上げるため、満を持して始めたインターネット通販(通称:EC)は丸3年全く売れない日々が続きました。
3年間、誰にも相談できず毎日睡眠時間2時間。ひたすら売れている店舗の研究に没頭しました。独学でWEB言語や文章の書き方、SEO対策などを学びました。そして4年目、気がついたら周囲が驚くほどの成果を上げていました。そこから全国のEC事業主との思いがけない交流が始まります。
全国には地域創生をECで行おうと必死にもがく事業主たちがいました。彼らと交流するうちに、宮城県でもそんな勉強会を開催したいという想いにかられました。そうしてできたのが、東北6県の事業主が集まるEC勉強会「みやぎEC」です。異業種の企業が集い、全国から講師を招き、全国のスペシャリストとの交流の中で互いのノウハウを共有するEC団体。
みやぎEC発足以来、この東北という土地に全国から様々な経営者が訪れました。全国の人たちは口を揃えて言います。東北が本気で情報発信手段を手にすることで、日本を席巻していくだろう。
温故見新という会社を設立し、東北のため自分に何ができるかを考えた時、それは惜しみなくノウハウを提供し、共に進んでいくことでした。
カメラマンとしてのノウハウも、EC事業主として培ったノウハウも経験も、すべて東北のため、困っている中小企業の仲間達と共有しよう。
だから私は「制作をしながら指導もしていくcreativeの形」を提案しています。
東北はすばらしい。皆さんの日常が本当に魅力的なコンテンツなのです。
株式会社温故見新
代表取締役
KYOSUKE YAMAUCHI