ESSAY

2022.1.21

飯塚産業web制作/写真撮影

福島県二本松市で50年以上地域と密着し、続く老舗企業がある。

産業廃棄物の処理や運搬を行う、飯塚産業

今回はその老舗企業のWEB制作とスチール撮影に携わった。

 

この企業、実に驚くべき取り組みをしている。

ITを活用した業務改善と働き方改革だ。

 

クラウドのプラットフォーム上にアプリを自作し、一日のタイムスケジュール、案件の詳細内容、収集場所への最短ルートを可視化し業務を行なっている。

効率的に的確に仕事ができる環境を整えている。そしてその他いろいろ。

なのでスタッフそれぞれがiPadを持ち、それに基づいて行動する。

移動にも指示にも無駄がないので仕事にバッファができる。

するとサービスにもゆとりが生まれる。

新しいアイディアを試す時間もできてくる(サイトの中にブログがあるので、詳しく読んでみてほしい)。

 

さて、web制作だが今回は産業廃棄物という業態に着目せず、彼らが何を生み出しているかを考えるところから始めた。

そして降りてきた答えに沿ってデザインを進めた。

ロゴやイラストも制作。困りごとを解決する部分にも注目し、より細かいサービスにつながる工夫も入れている。

文章も顧客目線で砕き、一から考えた。

 

初回打ち合わせ時、実に清々しい気持ちを抱いたのを覚えている。

経営者もスタッフも、みんな笑顔がいい。

やるべき事がわかっていて誇りを持っている目をしている。

 

サイト制作の終盤、一日かけて密着し写真を撮らせて頂いた。

無駄のない動きで仕事がどんどん進んでいく。

レンズ越しに、首から汗が滴るのが見えて思わずシャッターを切った。

なぜか分からないがすごく清々しい気持ちになった。

普段は穏やかで優しい表情の彼等だが、仕事を始めると瞳に鋭いスイッチが入る。

その辺の写真も散りばめているので見て頂きたい。

 

こういう会社と関わり続けたい。

仕事ってすばらしい。

 

飯塚産業 web

Production WEB制作・デザイン・ディレクション:温故見新
スチール撮影:温故見新
フォトグラファー:KYOSUKE YAMAUCHI
使用カメラ:EOS 1DX markⅡ

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